山田湾内(織笠川河口を含む)におけるあさり採捕(潮干狩り)の一般開放中止について
山田湾内のあさり採捕(潮干狩り)については、例年3月15日から6月30日まで一般開放しておりましたが、令和7年の一般開放は、近年続く二枚貝麻痺性貝毒の数値上昇が例年より早まっていることから、中止することといたしました。
毎年、山田湾内(特に織笠川河口)においてあさり採捕(潮干狩り)を楽しみに来られる皆様におかれましては、大変申し訳ございませんが、事情をご理解いただきご協力を賜ります様お願い申し上げます。
≪貝毒について≫
ほたてがい、まがき、いわがき、むらさきいがい、あかざらがい、あさり、とりがい、うばがい、えぞいしかげがい、まぼや(以下、二枚貝等)という。)は、海水中のプランクトン、とげくりがには、貝毒をもつ二枚貝等を餌としており、これらを摂食することで一時的に体内に毒素を蓄積させた貝毒をもつことがあり、それを人が食べたとき食中毒を起こすことがあります。なお、二枚貝等、とげくりがに自身には毒素を作り出す能力はないとされています。
≪貝毒の種類について≫
日本では、貝毒の原因となるプランクトンの種類により「麻痺性貝毒」と「下痢性貝毒」の2種類の貝毒が確認されています。
☆ 麻痺性貝毒・・・症状としては、食後30分程で唇などのしびれ・頭痛・めまいなど、最悪の場合麻痺・呼吸困難を引き起こし死に至ることがあります。
☆ 下痢性貝毒・・・症状としては、消化器系の障害として食後30分~4時間以内に起こることが多く、下痢、吐き気、嘔吐などを引き起こします。下痢性貝毒による死亡事例はありません。
麻痺性・下痢性貝毒とも毒成分は熱に強く、加熱処理しても毒性が消えることはありません。
