山田湾のアサリ垂下式試験養殖

三陸やまだ漁協では岩手県水産技術センターの指導のもと、アサリの垂下式養殖の試験養殖を行なっています。

3ヶ月に一度、岩手県水産技術センターや組合員の白野博さん、佐々木友彦さんのご協力で生育状況を確認しています。

アサリは無煙炭を数ミリに粉砕したアンスラサイトと呼ばれる、最も炭化度の進んだ石炭と一緒に網に入れ、山田湾内に吊り下げています。
アンスラサイトはアサリと比重が同じなため、海中で揺れてもアサリとアンスラサイトが分離せず、こすれにくくアサリの殻が割れないのです。(小さなアサリの殻は薄くて繊細...)

今はまだ数ミリほどですが、これが2cm~4cmまで育てて出荷となります。

サイズの平均値をとって生育状況を把握します。

このように混ぜて、網に入れて海に戻します。
大きくなぁれ!

通常、アサリは砂地で育つため食用にする前に砂抜きが必要ですが、 アンスラサイトで養殖したアサリは砂抜きの必要がありません。

2〜3年をかけ育成し、水揚げされた際には三陸やまだ漁協 産直市場にも登場します。
●佐々木友彦さんの養殖アサリ

山田湾で育てる漁業の今後にご期待ください。